2011-08-28
ある日の出来事。
ご近所の畑には鹿除けネットが張ってある。それはいつもの光景だがその日は違った。ネットに角を絡ませた鹿が、ポールを2~3本引き抜き二本脚で立ち上がってはドスン、ドスンと繰り返し転んでいる。しばらく見ていたら鹿が私に気づき一段とドッスンバッタンと激しくなってきたので、畑の持ち主宅に朝のご挨拶と報告をすませる。さてどうしましょうか?畑の持ち主は女性。しかたない、私は鹿に近づき二本の角を両手で抑えてみることに・・・。凄い力で手を振りほどこうとする。角をつかんでしまったのはよいが、両手がふさがっているのでネットを外してやることも出来ない。だんだん手の中の角がとてつもない凶器に見えてきて、どんどん恐怖心が膨らんでくる。落ち着いて考えると、なんで角を持っちゃったんだろうと悲しくなったが、もう遅い。やるかやられるかの真剣勝負の始まりだ。鹿を横に倒そうとするが鹿の力は私の数倍!おまけに前足キックも出してくる。もうだめだ!とよぎった時、鹿が一瞬後ずさり!手の中の角がスルリと抜け出たはずみに逃げるようにその場を離れた。これ以上近寄るのは危険と判断した私たちはネットを切ることにした。
鹿はネットとポール2本を角にひっかけたまま藪の中に逃げ込んだ。しかし今度は藪にネットがひっかかり身動きできなくなってしまった。これでは衰弱するのを待つだけなので、かわいそうだが猟友会の方にきてもらうしかない。
10分ほどで到着。私が説明している間に猟友会の方は銃を用意した。そしてこの先に民家があるかないかの確認をした。それから藪のなかに案内すると、ヤツは火薬の臭いが分かったのか、ネットだけを残して消えていた。