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2011-10-12


紅葉があと少しでピークを迎える。
国道を自転車で走っていると「池の湯林道」入口の標識が見えてきた。ここを入ると魅惑の世界がある。しかしここを自転車で屈斜路湖まで突き抜けるには、いくつか問題がある。その①熊の問題。その②日が暮れる前に抜けられるか・・・。今週は今日しかないのでチャレンジすることにした。
砂利道をしばらく進む。落ち葉がサラサラと散る音と、鳥のさえずりしか聞こえてこない。気分が高揚しているせいなのか、小さな音に敏感になってくる。
もう少しだ!とペダルを漕ぐ。やっと、見事な紅葉のトンネルが広がった。黄色の世界に入り込んでしまった。足元は色彩のカーペットが続いている。
あーこの景色が見たかったんだ!と自転車を止めて一呼吸。
さて、ここからアップダウンのダートコースがまっている。引き返そうかと、気持ちが揺れる。しかし、この先のキンムトー(池)の景色も見たい!と欲が湧き、先を目指す。
薄暗い森の中をドキドキ、ワクワク、しながら進む。この曲がり角の先に熊が居たらどうしよう。とか、こんなところでパンクしたらどうしよう。などと不安が膨らみ、心拍数も上がり気味。たまにヨッシャーと声を出しながら、警戒して、やっとキンムトーに到着。ここは静寂の境地。鼓動が気になるほどで、眺めていると自然に吸い込まれてしまいそうになる。しかしあとどれ位あるのだろうか・・・時間が気になり、先を急ぐ。
今まで上りが多かったが、やっと下りが始まった。出口が近いことを思わせる。
しばらく進むと道の真ん中に大きな熊の糞が落ちている。緊張が走り、周りを見渡し大声を出す。ちょうど下り坂ということもあって、少し気持ちが楽であった。それからすぐに鹿の群れに遭遇。この時は動物と出会ったことに、ほっとした。
やっと視界が開け、牧草地を過ぎ夕暮れの屈斜路湖に無事到着。
ほっとしていると、日が沈むのを合図に、通り抜けてきた山から、鹿の遠吠えが聞こえてきた。