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誘い
紅葉はカラマツが黄金色に燃え上がり最後だ。
あとは雪が積もるまで美留和はもの寂しい景色になってしまう・・・
天気の良い日は空気と景色を全身に取り入れる。
青空が誘っているようなので、細君に登ってみる?と声をかける・・・・
無理かもしれないけど、挑戦してみるとの事。
さっそくおにぎりを作り湧き水を汲んで出発。
牧草地に挟まれた道をてくてく歩くと鹿柵につきあたる。
ここが人里との境界線で森の入口。扉を開けて中に入ると空気も変わり景色も変わる。
木漏れ日の林道をキツネが何度も振り向きながら先をスタスタ歩いていき、
カーブでは道を下りてきた鹿と鉢合わせた。
この時期の鹿は冬毛に覆われ真っ黒け・・・出たか!と思い足が止まった。
慌てて逃げて行く鹿を見て、鹿で良かったとほっとした。
八分目ぐらい登った辺りで、細君は無口になり始めた。
あと少し~♪あと少し~♪と励まし、へたばるのをグッとこらえて第一展望台に無事到着。
摩周湖を見て疲れも吹っ飛んだようで「来れるんだー」と脳内モルヒネがあふれ出た様子。
おみやげもみてくる~と元気ハツラツ。
帰り道は宿までほとんど下り坂。
山ブドウを見つけては口に入れ甘酸っぱさに頬がゆるみ「おいしいねー」とエネルギーをもらった。