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美留和
昔々美留和に好青年がおったそうな。
いつものようにパトロールしていると、見かけない車がすーと近づいて止ったそうな。
好青年は道でも聞かれるのかと思って立ち止まると。
「ちょっとまってて」と箱からフルーツを出し始めた、、、これはもしかして新手の誘拐なのか・・・・
はて、どうしたのだろうと思っていたら、、、、
「鹿がそこにいたので、今撃つから、動かないで。みかんでも食べてて」と言い残し、みかんを置いて静かに車をバックさせていってしまったそうな。
好青年は立ち止まり、とりあえずみかんを食べていると・・・不安になってきたそうな。
もし彼が人の皮をかぶった悪魔で、みかんを食べている人間しか撃たない悪魔だったら、狙われているのは自分なのでは!と。
車を見つめる。しかし動かない!銃声も響かない!銃口はどっちを見いているのだろうか、緊張する!
好青年は食べてしまったみかんの皮を握りしめていた。
、、、、、あきらめたのか。
車がゆっくり近づいてくると、手を振ってそのまま行ってしまった・・・・・そうな。
小心者な自分に恥じ、先に進むと、あららー、タラの芽が採り頃ではないか!とポケットに入る分だけ摘み、
ポケットにはフルーツとタラの芽でいっぱいにして、宿に帰りついたそうな。
めでたしめでたし。