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3日目
山小屋にひとり・・・
身体は疲れているのに、、、気持ちが高ぶって寝付けない。
おまけに日に焼けた顔や腕がほてり、寒気がするし、窓から差し込む星明りが、、、
きょうは気になる。
気分を変えようとヘッドライトをつけて、カフェオレをつくり本を読む。
区切りのよいところでライトを消す、、、ん~やはり星明りが邪魔をする・・・
星の位置がさっきよりも少しずれている・・・時間ばかりが過ぎ、
寝たのか、寝ていないのか分からないうちに明るくなりはじめた・・・
寝袋から抜け出し外に出ると・・・吐く息が真っ白だった。
日が昇るまで朝食を済ませ掃除をする。
まず西別岳の山頂を目指す。
「がまん坂」では何度も小休止。
そのたびに振り返り、昨日まで歩いてきたルートをさがしてみる。
山頂は強風で寒く、、、体を斜めにして進み、さらっと通過。
ここまでくれば美留和までほぼ下り坂。
途中落ちていた棒、、、
ストック代わりに棒を使うなんて年寄りのすることだ!
と、思っていたが、、、握ると手に貼りついた。
歩く度、はぁー便利だ!もう一本あったらいいのにと探してみる。
へろへろになり無事に到着。
美留和は白樺が芽吹き桜が咲きはじめていたのを見て、良い季節になったなと嬉しくなった。
出迎えてくれた細君は「仙人みたい→顔真っ黒っていうか→小豆だよ!→もう〇〇ないんだから→ハァー」と、
歓迎ムードのはずが微妙な空気、、、、。
ご近所さんは「最初ね外国の人が歩いているんだと思ったわ!」と、、、。
どれ、3日ぶりに鏡を見て、、、なるほど。