2005-01-08

夕日と斜里岳とじゃがいも街道と・・・

買出しに行った帰り道、小清水から弟子屈に抜けるひたすらまっすぐのじゃがいも街道にさしかかったとたん夕日に染まりかけた斜里岳が大きく聳え立った。この街道から眺める斜里岳はどの季節をとっても大好きな雄大な景色の一つだが、今日の斜里岳の夕日に反映した山の雪はきらきらと薄桃色に輝き、その薄桃色の中のグラデーションは、稜線の影との対比のせいで余計に際立った。鋭利なナイフを想像してしまうシャープな山肌のかっこ良さが持ち味の斜里岳の美しさが一層増し、こんな世界があるなんて・・・こんな景色を独り占めしていいのだろうか・・・と思ってしまうほど自然の情景に言葉が詰まり、贅沢な気分に包まれた。凄いね、綺麗だね・・・と単純な言葉しかさがせないまま、贅沢な気持ちのままいつまでも車を走らせた。車を運転する宿主も丸ごとオレンジ色に染まっていた。

じゃがいも街道を挟んでの左右の景色

じゃがいも街道を挟んでの左右の景色


2004-12-06

いよいよ・・・

低気圧が通過し道東地方にまとまった降雪の天気予報が出されてから、いよいよ・・・と心積もりをしつつ、朝を迎えると、ちゃっかり約束通りに、どさんと雪の丘や山があちらこちらに出来ていた。辺りの木々の枝も行き場のない雪を、重たそうに背負っているかのようだ。さて、とりかかるか!と自分で自分に言い聞かせるように気負いたって、その気持ちがしぼまないうちに除雪に勇み立つ宿主だった。「とうとう来ちゃいましたね!」や「いよいよ・・・ですね・・・!」が同じく外に出てこられたご近所の方々とのあいさつ言葉となった。恐らく皆、今朝のまとまった雪の光景から今年初めの滅多にない大雪の体験が思い出されてしまうのか、ただただ雪捨て場に寄せる作業を黙々と繰り返した。雪の降り始めのいつものシーズンのように陽気な気分はどこかに追いやられてしまい、雪だるまを作って飾ることを、すっかりと忘れて、除雪作業が終わりほっと安堵した頃にふと思い出すほど、雪を捨てることに追われる今年初の冬の大仕事となった。そして明日には必ず、きっと、今シーズン初の全身筋肉痛を味わうこととなろう。


2004-11-25

とうとう雪化粧・・・

すっかりと木々の葉っぱが落ち切り、一層寒々しい様子の風景に雪の気配が待ち遠しかったこの頃、今朝はとうとう雪化粧した風景が拡がっていた。昨日までの枯れ果てて刺々しかった景色にふんわり質感の白い雪が重なると柔らかさと温かみが加わり、「時」が形を変え、昨日までの「時」の流れに奥行きが合わさったような感じで再び流れ始めたように思えた。今の時季の美留和は特に「時」が現実の時計から開放されたように流れる。うれしくて散歩してみた。空気はきゅっと冷たく身もこころも引き締まるようで気持ちよかった。