2005-02-16

冬と春の間の季節

雲ひとつない青色の空がどこまでも広がる眩しい午前中、「こんなに天気がいいからちょっと散歩して外で休憩しよう!」と宿主に誘われた。ビスケットと珈琲を沸かせる道具だけを手早くリックに詰めスノーシューを履いて早速裏の森の中(美留和ヶ丘)に入ってみた。空気の色と質感が明らかに冬とは違う感じがした。鳥の鳴き声と自分たちの足音だけしか耳に入ってこない静かな森の中はいつものように爽やかで、思わず吸う息が深くなる。まるで上白糖のように思えてくる雪の中に自分の足跡をつける時の足に伝わってくる雪の感触と音は何とも言えず心地よく「サイコー気持ちいい~」と何度も言いながら歩く宿主だった。兎ときつね、鹿の足跡も気持ちをはずませた。沢で何かを必死に食べている鹿とすれ違うその度にドキドキしながら、私有地、通り抜け禁止!の看板を想像してしまい「すいません、ちょっと通らせて下さい・・・」という気持ちで、そっーと通り抜けた。獣道を形造っている鹿の足跡に「こんなに雪深いところを食料を探すために歩き回るわけだからりっぱな筋肉がつくはずだよなあ」と背を丸めて水を飲んでいる鹿を遠くから観察した。軽く1時間歩いて休憩。珈琲を片手にホッと空を見上げると真っ青な東の空にほんのりうっすら上弦の月が浮かび、頭の真上の空には虹がかかっていることを見つけ、とても得した気分になった。


2005-02-03

月と雪だるまと朝の露天風呂

朝一番、お客様が起きていらっしゃる前に温度計を持ち露天風呂の温度チェックとお湯加減の調節に行くのが宿主の毎朝の仕事。今朝もいつものように露天風呂に向かった宿主だったが、しばらくすると来るよう呼ばれた。露天風呂の雪だるまが増えていることと、露天風呂から眺める朝焼けの空に丁度月が浮かんでいるとのこと。雪だるまは先々日よりお客様がお泊りになる度、露天風呂の岩の上に次々と増えていったもの。それぞれの雪だるまに個性が現れてかわいらしく笑えて気持ちが和んだ。なぜかどれも二つずつペアで岩の上によりそっている雪だるまに宿主は雪丸・雪子と名前をつけた。そして朝焼けの空には二十五夜のお月様がぽっかり浮かんでいた。それぞれの雪丸・雪子に囲まれ、そして、お月様を眺めながらの今朝の朝風呂は、温泉のほくほく気分がより一層増すことだろうなあ・・・とうれしくなった。


2005-01-08

夕日と斜里岳とじゃがいも街道と・・・

買出しに行った帰り道、小清水から弟子屈に抜けるひたすらまっすぐのじゃがいも街道にさしかかったとたん夕日に染まりかけた斜里岳が大きく聳え立った。この街道から眺める斜里岳はどの季節をとっても大好きな雄大な景色の一つだが、今日の斜里岳の夕日に反映した山の雪はきらきらと薄桃色に輝き、その薄桃色の中のグラデーションは、稜線の影との対比のせいで余計に際立った。鋭利なナイフを想像してしまうシャープな山肌のかっこ良さが持ち味の斜里岳の美しさが一層増し、こんな世界があるなんて・・・こんな景色を独り占めしていいのだろうか・・・と思ってしまうほど自然の情景に言葉が詰まり、贅沢な気分に包まれた。凄いね、綺麗だね・・・と単純な言葉しかさがせないまま、贅沢な気持ちのままいつまでも車を走らせた。車を運転する宿主も丸ごとオレンジ色に染まっていた。

じゃがいも街道を挟んでの左右の景色

じゃがいも街道を挟んでの左右の景色