2003-12-25
Merry Christmas! Feliz Navidad!
国籍の違う友人からいくつかのクリスマスを祝う言葉とこころ温まるメッセージのカードが届き、今日はイエス・キリストの誕生を祝う伝統的記念日であることを改めて思った。ここ美留和にいると商店街の飾りやライトアップなどのクリスマスをアピールするような商業効果も全く届かないせいか、いつも通りの静かな日を迎えている。宿も特に変わりなくいつもと同じようにお客様をお迎えする。でも、もしかすると、お客様にとっては特別な思いでお越し下さる方もいらっしゃるかもしれない。世界中の数多くの人々の色んな思いの集まるこの特別な記念日に、美留和のゆるりとした時の流れと空気にささやかな思いを乗せた。お客様にとってもきっと、自分のそばにいる人のために、あるいは遠く離れた人のために、家族のために、ほんの少しでも思いを漂わすことのできる和みのときが過ごせるといいなあ・・・と思いながら、最後のデザートまで丁寧に今の時季、特に今日はクリスマスらしさを表現する宿主だった。


2003-12-21
雪だるま作り日和
美留和は快晴で昨夜まで降り続いた辺り一面の雪原に陽の光が反射し、さらに眩しい朝を迎えた。お客様をお見送りしてから張り切って雪かきにとりかかった。しばらく雪を積んでは運ぶの繰り返しを続けてみたが一向に片付く気配のない雪の量。まだまだ!と思いながら続けているうちに、ふと、雪だるまを作ればコロコロ転がすうちに雪かきを兼ねるので良いのではないか?と思いついて挑戦することとなった。しかし、雪の質があまりにも上等で本州のように簡単に雪だるまが作れないことが判明した。雪はたくさんあるし大人の大きさの巨大雪だるまが軽く5~6個は出来るだろうと見積もっていたが、小さなボール状にするのも一苦労。それでも頑張って、やっと60~70cmくらいの雪だるまが完成した。1つだと何となく悲しげだったのでもう一つ増やした。二つ並べてみると、何だか愛嬌があって自然と笑いがこぼれる。いつの間にか夢中になって中断していた雪かきだったが、雪だるまを眺めながら再び精を出した。



2003-12-15
雪見トレッキング
氷点下10℃を下回る朝を迎えるようになった美留和だが、快晴で1℃くらいまで気温が上がったお昼前、簡単にお弁当をこしらえて和琴半島を雪見の散策しよう!と宿主に誘われた。屈斜路湖沿いから森の中に入ってまた湖沿いに出る2.4kmの散策コースは人と動物の足跡がまだらにあった。途中、秘湯らしき露天風呂を発見し、備え付けてあるロープをたどって湯気の立ち込める中偵察。また、しばらくすると不思議と雪のない場所が広がり、歩きやすくなったと思っていると急に振り返った宿主に耳を出してみるよう言われ、どうしたんだろう?と耳の上にかぶさった部分の帽子を折り曲げてみて、自分の耳を疑った。本州の特に夏から秋の夕暮れ時や夜の頃に聞いていた虫の声である。硫気口が多いこの場所は地熱が高く雪が積もらず、コケ類の食料に恵まれた環境で、1年を通してコオロギやバッタの仲間が生息しており、ここだけは真冬でも虫の鳴き声を聞くことが出来るそうだ。日常生活の範囲だけではなかなか想像のつかない不思議な世界に出会い、また、ほんの少し想像する力の幅が拡がったように感じた。



